2012年8月19日日曜日

旅程編 6 第6日 さよならスイス、TGVで陸路パリへ

第6日

  ツェルマット = フィスプ(乗り換え)
  フィスプ = ベルン【市内観光】
  ベルン =バーゼル(乗り換え)
  バーゼル = パリ(泊)

=  鉄道
≒  登山鉄道・ケーブルカー
-  バス
→  ゴンドラ・ロープウェイ
~  歩き(ハイキング)



今日はツェルマットを離れ、ベルンの町に寄ってパリまでの行程です。

 スーツケースを持って駅へ。列車の中には荷物置き場のスペースがあるので、そこにおいておきます。まああまり危険は感じないのですが、一応ふたつのスーツケースを鍵付きのワイヤーでつなげておきました。
 Visp(フィスプ)で乗り換え。ホームに入って来たのは二階建てのインター・シティ列車。チューリッヒ空港駅からルツェルンまで乗ったのと同じタイプです。途中、遠くにベルナー・オーバーラントのユングフラウ、メンヒが見えました。それが白い山を見た最後。列車は10時54分にベルンに到着しました。



世界遺産 ベルンの町は落ち着きます 


 ベルンは、大きい都市です。スイスの首都ですからあたりまえなのでしょうが、チューリッヒを素通りしてルツェルン、グリンデルワルト、ツェルマットと来たものですから、とても都会に見えました。古い街並みを残す中に都会的雰囲気を持っている、かっこいい町です。


駅です


メインストリートをトラムが通ります
 


市内各所にある泉


時計台 毎時に仕掛けが動きます


 



川に囲まれた町です


大聖堂の祭壇です ステンドグラスがキレイ


 このほかアインシュタインの住んでいた家の前などを見て、都会っぽいスパゲティレストランでスパゲティとワイン(昼間にビール・ワインいくら飲んでもカミさんから怒られないのが旅行のいいところ)を注文しました。

 13時04分、バーゼル行の列車に乗りました。ベルン滞在時間は約2時間。あと1時間は最低必要です。お土産を買う時間もなかった。

 バーゼル駅でのパリ行TGVへの乗り換え時間は約35分。残ったスイスフランのコインでコーヒーを買いました。バーゼルはフランス・ドイツと国境を接する国際都市。この駅からパリ行やフランクフルト、ベルリン行きが出発します。

 



TGVに乗り込む


 TGVが入ってきました。このTGV9222はチューリッヒ発の列車。スイス国内にも乗り入れているんですね。チューリッヒからバーゼルまでノンストップです。私たちは2号車。これまでスイス国内の移動は2等でしたが、このパリ行きだけは乗っている時間も3時間と長いし、1等を予約しました。
 1等は飛行機のように新聞のサービスが回ってきたのち、飲み物と軽食のサービスが男性のアテンダントによって提供されます。この時のサンドイッチ類がとてもおいしかった。スイスの素朴さとは違う、洗練された複雑な味でした。しかもお替りはいかがと2回来ました。

 


 

 窓の外にはどこまでも平坦な、というか緩やかな曲線の農地が広がっており、窓から分かったのはトウモロコシぐらいですが、とても豊かさそうな感じでした。こういう農業生産力がないと巨大王権は生まれてきません。ヴェルサイユの装飾一つもこの畑から、に思えました。そして巨大王権のもとで発展するのが料理。先ほどのサンドイッチのおいしさと車窓からのフランスの大地を無理やり結びつけて考えてみました。
 窓越しに写真を撮りたかったのですが、なんせ車体もガラスも汚い。写真は無理です。

 私たちの後ろの席には、おばあちゃんと4歳ぐらいのお孫さんのご嬢ちゃん。この子がまたフランス人形みたいにキレイ。斜め前にはスーツを着こなした、これまたかなりの年配の女性が本を読んでいたのですが、その足元にはヨークシャーテリアがお利口にずっと伏せていました。これがまた絵になる。



パリに降り立つ


 途中2か所に停車して、17時40分ほぼ定刻、パリのリヨン駅(Paris Gare de Lyon)に到着しました。


 


 リヨン駅は大きいです。いくつものホールに分かれています。
 今はまず、わき目も振らずホテルです。ホテルの位置も歩いていく行き方も、Google Mapのストリートビューでシミュレーション済み。駅を出て、タクシー乗り場を横切って、小さな階段を降りて右。横断歩道を渡って右にまっすぐ100メートル。ノボテル・パリ・ガール・ド・リヨンです。
 スムーズに行くことができました。ただこの小さな階段を下りたあたりにホームレスさんがいて、またホテルまでの直線の歩道にも数人座っている者がいます。パリはスリが多いだの変に余計な情報を入れてしまったものだから、最初は緊張してしまいました。


リヨン駅外観


横断歩道付近


 

パリに飛びだす


 今日は木曜日。オルセー美術館もデパートも9時半までやっています。食事のことを考えれば美術館というわけにもいきません。ここはオペラ近くのデパートへGO!

 まず駅に戻ります。駅ですべきことは
  • ユーロを手に入れる
  • 地下鉄・バス共通の乗車券を4枚買う
  • 観光局でパリ・ミュージアムパスを買う
リヨン駅は大きいのですが、お目当てのものは意外にすぐ見つかりました。


光が入ってきて明るいです。それに掲示がデカイので見やすい

レストラン・トラン・ブルー ブルートレイン 由緒あるまた内装豪華なレストランだそうです

  • マネーチェンジャーで1万円両替。レートはすこぶる悪い。日本で両替すべし。
  • Ticket t+ も、まあすんなり購入。買い方・乗り方は実践編で
  • パリ観光局はこの日すでに営業終了。翌朝8時よりオープンを確認。



いきなりバスに乗り、オペラへ


 リヨン駅から20番または29番のバスがオペラを通ります。駅を出てその番号のバス停を探しているところにちょうど20番のバスが目の前を通り過ぎて少し先で停まりました。駆け足でバスに乗り、前の人と同じようにチケットを機械に差し込みました。



 乗れた!別に当たり前か。あとはバスティーユ広場、レピュブリック広場、サン・マルタン門と何かモニュメントが見つかるたびに地図をたどって「ここは何だ?」と楽しく市内観光していきました。



おおっ、あれがオペラ座か!


 30分ほどで到着。歩道にはカフェの椅子が並び、これぞパリという風景の中にたくさんの人。そして角を曲がると、ありました。本物のオペラは見たことないけど、映画の中によく出てくるオペラ座は知ってるぞ。バルコニー席から貴族やセレブがオペラグラスを手に優雅に観劇しているあそこだろ。完全におのぼりさん状態。



実は翌日に中を見に来ようと思っていたのですが、時間がなく断念。けっこう心残りです。

 



ギャラリー・ラファイエット


 日本人にはプランタンのほうが馴染みが深いと思うのだけれど、私はもちろんカミさんも銀座のプランタンになんて入ったことない。それに、「ギャラリー・ラファイエット」は何となく聞き覚えがある。???と思っていたら、カミさんが、「ギャラリー・ラファイエットってシンガポールにあったよね。私たちがシンガポールに住んでいたころできたよね。」う~ん、そのようなそうでないような。

 ま、歩いて近いほうのギャラリー・ラファイエットに行きました。エスカレーターをずーっと上がって行ったら屋上に出ました。オペラ座の後ろ側がすぐ近くに見え、また遮る高い建物がないので陽が傾きかけたパリがよく見えます。

 



 この日の夕食はギャラリーラファイエット内のビュッフェ。閉店近かったのでメインのメニューはビーフステーキのみ。1つだけ頼んでシェアしました。肉はおいしかったけどスジが多かった。店内まばらで日本人が多かったです。フロアに小さいネズミさんが出てきて日本人女性3人組をパニックに陥れていました。

 この後はデパート内とその周辺をお散歩。有名なステンドガラスの伝場を見上げ、外に出たらユニクロを発見してちょっと覗いてみたり。





 地下鉄14号線の通るマドレーヌ駅まで歩いてみることにしました。夜9時を回っているかと思います。さすがに暗くなってきました。



皇帝ってのはこのぐらいのオレ様加減でないと




塔の上に立つのはシーザーの姿でローマを睨むナポレオン
なんだか素敵。周囲にはホテルリッツが。


パルテノン神殿ならぬ教会。これもナポレオン様の命により
この形に。ナポレオンの自意識にむしろ好感。


  上の写真、ヴァンドーム広場に立つナポレオンの像にしても、下のマドレーヌ寺院にしても、やっぱりガイドブックでその歴史といわれを確認すれば、ますますパリは面白くなりますね。素晴らしい。ブルボン朝からフランス革命、ナポレオンまでの歴史を復習しよう。


帰りは地下鉄で帰りました。長い1日でした。



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