2012年8月18日土曜日

旅程編 3 第3日 ファストバゲージは超便利 ブスアルプで雨に濡れる

第3日

  グリンデルワルト → フィルスト
  フィルスト ~ バッハアルプゼー ~ ブスアルプ <ハイキング>
  ブスアルプ - グリンデルワルト

  グリンデルワルト = インターラーケンオスト(乗り換え)
  インターラーケンオスト = シュパイツ(乗り換え)
  シュパイツ = フィスプ(乗り換え)
  フィスプ = ツェルマット(泊)

=  鉄道
≒  登山鉄道・ケーブルカー
-  バス
→  ゴンドラ・ロープウェイ
~  歩き(ハイキング)



 今日はまずフィルストまでゴンドラで登り、バッハアルプゼー、ブスアルプまで歩いてグリンデルバルトにバスで戻り、それから電車に乗ってツェルマットまで移動というハードスケジュールです。


ファストバゲージを使う

ファストバゲージ(Fast Baggage)とはいろいろあるスイスの荷物別送サービスの一つ。朝9時までに荷物を預けると、同日の18時に指定の駅で荷物を受け取れるというサービス。これも「地球の歩き方」で見つけました。
 朝、グリンデルワルトの駅でスーツケースを預けました。手続きは簡単。スイスパスを見せて「ファストバゲッジ トゥー ツェルマット」か何か言えば「オーケー」といって書類をくれますから、記入するだけです。引き取りの紙を渡されるのでなくさないように。今日は3回も乗り換えがありますから、これで荷物でヒイヒイ言わなくて済みます。ちゃんと18時にツェルマットに届いていました。スゴイ。これも鉄道が発達した国ならではです。自転車を積むこともできるし、ペット同伴もOK。これなら車でなくて電車を使いますよね。

詳しいホームページはこちら(英語)
どの駅からどの駅まで荷物を送れるかの一覧表があります。上のページを開くと中ほどに下のリンクがありますので、そちらを参照してください。
 
  • The connections on which you can take advantage of “Fast luggage”. 113 kB

  •  

     

    曇り。雲が低く垂れこめていてアイガーも頂上が見えない


     フィルストへのゴンドラに乗ったものの、すぐに霧の中。フィルストは視界100メートルほどで、このままいくかどうか考えましたが、スイス人らしい夫婦が歩いて行くのを見てわれわれも行ける所まで行くことにしました。
    フィルストのゴンドラ駅 霧の中です
     
    時々霧が晴れます


     フィルストからバッハアルプゼーまでの道はほぼ平らで歩きやすく、昨日のメンリッヒェンからクライネシャイデックのコースと同様のオススメコースですが、この日はあいにくの天気。でも歩き始めてしばらくすると風に霧が払われて時々緑のアルプが見渡せます。黒部川の源流、雲の平や黒部五郎のカールのような雰囲気。緑と水が豊富です。違いは雲の平の緑はハイマツですが、こちらは牧草。霧の中、どこからかカウベルの音が聞こえてきて、ああこのためにカウベルはあるのだなと実感。

    湿原のワタズゲ(のようなもの)
     




     バッハアルプゼーは二つの池。ガイドブックの写真では最高の景色なんですけど。かろうじて池の全容が見える程度。たくさんのベンチが置いてあり、トイレもあります。

     





     
    もうちょっとで晴れるのに・・・

     


    晴れればこんな感じだそうです。これは借用した写真です。


    ここで引き返せばよかった

    だけど予定通りブスアルプヘと歩いて下ることにしました。景色が良ければ楽しいのでしょうが、景色のない中でのな長い下りはツライ。途中、道を牛が何回もふさいでいて、それをよけたり、牛のふんをよけながら長い下りを続けていてようやくブスアルプの集落が見えてきました。


     
     
     
     


    すると

    雨が降り始め、雷も鳴り始めた


    雨具を付けましたが雨は強くなるばかり、雨具のスボンは穿かなかったのでスボンはビショビショ。途中ザックを濡れから守るために傘をさしました。集落に着いたものの、バス停がまた遠い。車道歩きとなってさらにバス停まで20分ほど下りました。
     結局この日はバス停に到着したのはバス出発時刻の15分前。バス停にはレストランはあるもののコーヒーを注文する時間もないので、トイレだけ借りて後はバスの運転手がドアを開けるまでしばらく傘をさして立ってました。ツラカッター。

     ブスアルプからグリンデルワルトまでのバスは村内バスだと思いますが、スイスパスで半額になります。半額でも一人11フラン。ホームページがあるので時刻表や料金が調べられます。バスは黄色の大型バスで、狭い山道を下っていきます。もっと小さいバスでもいいだろうと思うのですが。30分ほどしてグリンデルワルトの駅に到着。今日は散々でした。


    ツェルマットに向かう


     予定ではブスアルプにはバスの1時間前に着いて、自炊して山deごはんの予定だったのですが、見通し甘かったです。結局昼食をとる時間がなく、電車の中で朝食の時に手にいれたパン、フルーツで済ませました。ツェルマットまで乗換3回、3時間ほどの列車の旅です。ただ今度はファストバゲッジでスーツケースを送ってあるので楽チン。

     


     ツェルマットの駅に到着しました。

     

    時刻は17時20分。スーツケースの受け取り時刻は18時なので、ホテルのチェックインは後にして、まずはアルパインセンターに向かいました。明後日のブライトホルン登山のガイドの確認をするためです。もらったメールにもコンディションの確認などのためアルパインセンターを訪れるようにと書いてありました。

     さて行ってみると、どうも私とのメールのやり取りは残っているのに明後日の予定に入っていないようでした。で結局その場で予約することに。グループガイド370フランかプライベートガイド550フランどちらがいいかと聞かれ、当初はグループで申し込んだものの

    ブライトホルンはプライベートガイドに変更

    カミさんは歩くスピードが遅いので、もし欧米人グループに加わると足を引っ張るようなことになりそうなので。結局これは正解だったかな。
     最後に天気を聞くと、「You're lucky!」。明日と明後日は天気が回復するとのことでした。

     ネットでアルパインセンターの申し込みをした場合、受付のメールが来るので必ず返信すること(英語)あと体力などに自信のない人はプライベートガイドを勧めます。

     まだ時間があるので街を散策していると教会のあたりからマッターホルン(4478m)が見えました~。オオーッ、これがマッターホルンか。感動!。


    

     


    それにしてもツェルマットは人が多い。グリンデルワルトとは比べものになりません。メインストリートがまた狭いので余計に人が多く感じます。ホテル、レストラン、ショップが軒を連ねて、そこをいろいろな国の人が歩いています。まさに世界的観光地。

     



     駅へ荷物を取りに行き、スーパーで買い物をしてホテルにチェックインしました。

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