2012年8月20日月曜日

旅程編 8 第8日 帰国 

第8日

 リヨン駅 - シャルルドゴール空港
11:00パリ発JL42便東京羽田行き

 

さよならパリ、さよなら初めてのヨーロッパ


 ホテルをチェックアウトして、大きな荷物を引きづりながら、エールフランスの空港行きバス停へと向かいました。7時15分のバスは行ったばかりで、あと30分待つことになります。しだいに列が伸びてきました。

 バスが来て、俺が一番だとばかりに他を押しのけて荷物を荷物室に入れました。なんだかモンパルナスからたくさん乗っているように見えたので。
 このために現金を残しておいていました。二人で34ユーロ。運転手さんは女性でした。

 市内を走っていると、正確にどこだかわからないのですが、大きな朝市、マルシェの準備が進められているのを見ました。今日は土曜日。そうだ、マルシェも見てみたい。また来ることがあるだろうか?

 バスは1時間ほどでシャルルドゴール空港に到着。チェックイン、出国審査もそんなに長い列ではなくスムーズ。自分たちが乗る便のターミナルに着いて、ようやく安心。買い物をして、朝ご飯を食べました。

 安心したせいか、このカフェの朝ごはんのおいしかったこと。カップケーキも絶品で、思わずお土産に何個かかってしまいました。

・・・・・・・・

今回の旅は本当に面白かった!充実してました。

パリにはまた行きたい


 やはりヨーロッパの歴史はおもしろいです。特にブルボン朝からフランス革命、ナポレオン帝政あたりの歴史を復習していくとまた楽しみも一層かと。次に機会があったらパリの他にもロンドン(議会制、産業革命、大英帝国)、ローマ(ローマ帝国、キリスト教)とそれぞれ歴史テーマをもって見物したいです。やはり9日間ぐらいは最低必要ですかね。
 さらに時代をたどれば20世紀最強の文明を築いた国、アメリカのニューヨーク・ワシントンにも行きたくなりました。
 さあいつになることやら。これはカミさんといつか実現したいと思います。


でも、山だ!


 ヨーロッパもいいんですが、ヒマラヤの6000m峰に登るという人生の目標が見えた以上、トレーニングと経験が何より必要です。モンブランやマッターホルンにも登りたいし、キリマンジャロにも。仕事は忙しいしお金もそんなにあるわけじゃないけど、何とか行きたい。さすがにカミさんとはもうこれ以上海外の山に行くことはないでしょう。こちらは新たなパートナー募集中です。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。良い旅を!

実践編10 モビリス買ってGO!パリは路線バスが便利で楽しい!

眺めがみられるほうがいい。


地下鉄は便利ですが、バスは景色が見られる!パリ市内の移動に地下鉄はもったいない。

市内の路線バスには都合3回乗りました
  • リヨン駅からオペラ・・・20番
  • ノートルダム大聖堂からオルセー美術館・・・24番
  • コンコルド広場からシャンゼリゼ通り・・・73番
準備編でも書いた通り、パリのバスマップは本当に便利です。地球の歩き方にも乗せればいいのに。たとえばリヨン駅からだと地下鉄では乗り換えないと行くことができない、オペラ、サンジェルマン・デ・プレ、オルセー美術館へ路線が通っていて、1本で行けます。
 ぜひ利用してみてください。
 

バスに乗るときは、前の人の動きを見てそれを真似ればいいのですが、乗り込むと正面に機械があり、チケットを差すスロットがありますので、そこに差し込めば何やら音を立てて吸い込んで、また戻ってきます。これでOK。簡単です。せっかくのパリの風景。地下鉄じゃもったいない。
 
 




 このチケット購入の参考になるホームページ


チケットは地下鉄の駅の券売機で買いましたが、購入には「イタリア大好き」さんのホームページ
Go on a Trip to Europe
http://homepage2.nifty.com/hiro_otaki/index.htm
がとても参考になりました。

 この中の「パリの地下鉄」のページに事前に目を通しておいたので、最初はフランス語表示だけ(英語表示にもできるようですが、わかりませんでした)に面喰いましたが、無事、二人で往復の4枚を買うことができました。

 また翌日はメトロ・バスの1日乗車券のモビリスを窓口で買いましたが、あらかじめ紙に
「Mobilis ZONE1 ×2」
と書いてそれを渡したので、これもすんなり。このモビリスは安いですね。十分に元を取りました。





実践編 9 ホテル・ノボテルとリヨン駅という場所

リヨン駅という場所



TGVが着き、空港行きバスが出る



 私たちが予約したホテル「ノボテル・パリ・ガール・ド・リヨン」Novotel Paris Gare de Lyon は、バーゼルからのTGVが到着するパリ・リヨン駅から徒歩3分のところにあります。今回の旅行では、大きな荷物を自分たちで持ち歩くので、ホテルは駅近と決めていました。リヨン駅近くには駅隣接のメルキュールホテルもありましたが、ホームページを見てなんとなく品がよさそうなノボテルを選びました。

  このリヨン駅という場所。ガイドブックにも出ていないパリのはずれのようですが、実は私たちにはすこぶる都合がよかったのです。それはエールフランスのドゴール空港行シャトルバスがこの駅から出ていることです。実際はホテル予約をした後に、いろいろ調べている中で分かったのですが、モンパルナス駅発のバスがこのリヨン駅を通って空港まで行きます。
 エールフランスの空港シャトルバスのホームページでは「30分毎、16.5ユーロ」と書いてありましたが、実際にバス停まで行くと、6時15分始発で毎時15分と45分の30分間隔、17ユーロだということがわかりました(モンパルナス駅発の時間はわかりません。リヨン駅より30分前?)
 ホテルからこのバス停までは2分と近いので、大きな荷物とともに移動する私たちとしては実際とても便利で、絶好の場所でした。

 またこのリヨン駅はルーブル美術館を通って凱旋門まで通じる地下鉄の1号線が通っており、その他にも14号線とRERが通っています。パリ初心者の私たちにとっては1号線が通っているだけで十分価値ありです。


ホテル・ノボテル



 さてホテルです。部屋は小さいですがモダンなデザインがかっこよく、フランスのセンスを感じさせます。バスタブはありませんが、シャワーブースが、これもおしゃれなのですが、あります。バスローブがついていました。
 冷蔵庫の中の飲み物はフリーで、ビールの小さい缶もありました。これは嬉しい。またエスプレッソマシーンがありました。フランスのホテルでは一般的なのでしょうか。
 朝食、レストラン、バー、ジム、スイミングプールは利用していないのでわかりません。
位置づけとしてはビジネスホテルなのでしょうが、観光にも十分便利です。

 





旅程編 7 第7日 パリは1日にして成らず

第7日

  リヨン駅 = ノートルダム寺院
  ノートルダム寺院 - オルセー美術館
  オルセー美術館 ~ コンコルド広場
  コンコルド広場 - シャンゼリゼ通り
  シャンゼリゼ通り ~ 凱旋門
  凱旋門 = リヨン駅

  リヨン駅 = ルーブル美術館   
  イルミネーションツアー(観光バス) パリ泊


=  鉄道
≒  登山鉄道・ケーブルカー
-  バス
→  ゴンドラ・ロープウェイ
~  歩き(ハイキング)


朝イチでミュージアムパスとモビリスを買う


 朝8時にホテルを出ました。まずは昨日営業時間終了で買えなかったミュージアム・パスを買いに駅のパリ観光局まで。
 パリミュージアムパスは、2日間パリと近郊の美術館や見どころに自由に入れるというもので、39フラン(ほかに4日用、6日用もあるようです)。1日のみ2か所しか回らない予定の私たちには元は取れないのですが、「列に並ぶ時間を買う」つもりでパスを購入しました。
パスの裏に日付と名前を書かなければなりませんので、ペンを忘れずに。

 次はモビリスを買います。モビリス(Mobilis)は地下鉄・バス共通の1日乗車券。今日はたくさん乗るつもりなのでこれが必要です。
 地下鉄の窓口に行って「MOBILIS  ZONE1  ×2」と書いた紙を渡したらあっさり買えました。こちらも日付と名前を書き入れます。

これで準備完了。地下鉄1号線に乗ってLet's Go!



パリの定番めぐりはノートルダム寺院から


 Hotel de Ville という駅です。何と発音するかわかりません、フランス語全く知らないし、地下鉄車内で駅名の放送があるけど、当然微妙なところは聞き取れません。駅を出てセーヌ川方向に向かうと左手に立派な建物が(パリの建物はみな立派ですが)。例によってガイドブックで調べると「パリ市庁舎」と。ほんとうかいそれは?東京都庁とえらい違いだ。ちなみHotel de Ville の意味は「市役所」だそうです。後で調べて分かりました。

 セーヌ川を渡る直前に、カミさんが右手の建物を指差した「あのとんがり帽子の建物は何?」「どれどれ、あれはコンシェルジュリー。なになに、フランス革命のときの留置場に使われていて、マリーアントワネットもいたんだって。」マリーアントワネットという言葉に反応したウチのカミさんでした。

さて、ノートルダム寺院
 着いたら正面にパトカーが止まっていて何かが起こっている。取り囲む人々・・・映画化かなにかの撮影でした。
 中に入ってみます。荘厳な巨大な空間。建物が人を厳粛にさせる様々な仕掛けが伝わってくる。。。がしかし観光客わんさか。祈りの場所ではありませんでした。なんだか申し訳ない気がしました。






 



バスに乗ってオルセー美術館へ


 さてシテ島を対岸に渡り、バスでオルセーを目指します。同じバス停で待っていたカップルも同じ24番のバスに乗り込み、運転手にオルセーがどうのこうのと聞いています。途中右手、セーヌ川の対岸にルーブル宮が見え、しばらくしてバスが止まり、そのカップルが運転手とやり取りした末にバスを降りようとするので、私たちも続いて降りました。とそこはオルセー美術館の入り口近くでした。 
 
 たくさんの人が並んでいます。係員にミュージアムパスを見せると、別の入り口を示してくれ、そこからすんなりと入れました。

日本語オーディオガイドを借りるにはパスポートが必要


 って知りませんでした。ただ偶然にも私はホテルのセーフティーボックスに入れずに持ち歩いていたので、借りることができました。5ユーロ。操作は簡単で、音声による説明がある美術作品には番号が表示されているので、その番号を機械に入力するだけです。首からぶら下げられるようストラップがついています。


 

 
 ランチはこの美術館のレストランでと決めていました。こちらもガイドブック推奨。何といっても内装が豪華で、昔のサロンの雰囲気だとか。11時45分に開店のところ、11時35分ごろ通りかかったらもう列ができてました。私たちも並ぶことに。でも実際はそこまでする必要はなかったです。この日は並ばなくても席に着けました。
 二人ともToday's Special の魚料理を注文。日本語が少しできる給仕さんに勧められてカミさんはデザート付きを注文。メインを食べ終わったころ、給仕さんがカミさんを手招きしてデザートケースへ案内してくれました。ここで選んだチョコレートパイが期待以上に美味しく、感動してました。
 しかしこちらもお客はアジア系ばかりでしたねー。


レストランの天井です

 午前中は印象派のフロアを回ったのですが、二人の見るペースがあまりに違うので、二人ともイライラ。そこで昼食後は待ち合わせ時間を決めて一人で回ることにしました。

この原因はオーディオガイド

 これを聞いていると、どうしても個人個人のペースにならざるを得ません。ナシなら二人であーだこーだ会話しながら回れるのですが。

 カミさんはモネ、私はマネが気に入りました。でもともにすごいなーと感じたのはゴッホの自画像。盛り上がるような、メラメラ燃えるような、それでいて冷たい感じ。


歩いてコンコルド広場へ


 セーヌ川を渡り返すとき、観光船が下を通りました。たくさん乗っていました。

 

 チュイルリー公園。コンコルド広場のオベリスクの向こうに、遠く凱旋門が見えた!



コンコルド広場
 ここはフランス革命時の処刑場で、マリーアントワネットも市中引き回しの上、ここで断頭台に乗せられた話は有名ですね。
 しかしこのオベリスク。エジプトのルクソール神殿の本物とは驚きです。オベリスクとはギリシャ語の「串」が語源だそうで、古代エジプトからの呼び名ではないんですね。本来は太陽神や王の威光をたたえる言葉を神聖文字(ヒエログリフ)で刻んだ象徴だそうです。
 古代ローマの英雄からナポレオンに至るまで、なぜこのオベリスクを権力者は欲するのか。その形から、わかるような気がします。

 

 


凱旋門に近づく、そして登る

73番のバスに乗って、凱旋門に近づきます



適当なところで降りて、シャンゼリゼのそぞろ歩き


地面をくぐって、凱旋門の真下に到着。大きいしキレイ



階段を上って」凱旋門の屋上に向かいます。
ミュージアムパスを見せたら入れました。



シャンゼリゼ通りを見下ろします



言わずと知れた、エッフェル塔。これもキレイ



モンマルトルの丘方面

 シャンゼリゼ通りは近年賃料が高騰して、昔からの馴染みが少しずつ外資に置き換わっていると、パリ在住40年の方が言ってました。それでもやはり楽しいです。スイスのときのようにさすがに歌は歌いませんでしたが、気分はまさに Les Champs-Élysées!フランス語を勉強していない人はこのつづりで「オー シャンゼリゼ」だとは分かりませんよね。


ホテルで一休みして、夜の部に備える


 ここまで来るのにもけっこう疲れてしまったので、パレ・ガルニエ(オペラ座)の中の見学はやめて、いったんホテルに戻ることにしました。
メトロ1号線で西から東へ一直線。



午後6時、ついにルーブル美術館に

オルセーとはけた違いの規模、そして人。今日一日どこに行っても世界中の観光客がいっぱいいましたが。ここルーブルで極まれり。夜に来てもこの人とは。

 オーディオガイドは6フランだったかな。今度はハードは任天堂のDSで、高機能なのはいいのですが、まずDSを使ったことないのでインターフェースが慣れるまで大変、あと機能全体を把握するのに時間がかかります。一日中かけてゆっくりと回りたいです。





 











 もうほんの数点しか見れませんでしたが、とてもよかったです。個人的にはオルセーより好き。美術鑑賞というより歴史探訪に近いから。絵でも「民衆を率いる自由の女神」とか、「ナポレオンの戴冠式」とか、歴史背景を想像させる作品に目が行きました。フランス史をたどるような。



フィナーレはイルミネーションツアー

最後は日本人向け夜のイルミネーション・バスツアーに参加しました。カップルや女性同士の他にも、女性一人、男性一人なんかもいて、ほぼ満席。10時にバスは出発しました。
 市内各所を回り、凱旋門とエッフェル塔でバスを降りて写真タイム。そのほかは車窓です。ガイドしてくれた方は、みずから「絵描きくずれです」と称する在住30年?(40年だったかな)という日本人男性。
 エッフェル塔では毎夜10時、11時、12時、1時に行われる色い光の点滅の時間に合わせてくれました。
 最後はムーランルージュの前を通って、数組の方と小さなワゴンに乗り換え、ホテルまで送ってくれます。確かにパリ初めてで12時過ぎにタクシー拾うのはためらわれるので助かります。

 




明日はついに日本に帰ります。

2012年8月19日日曜日

旅程編 6 第6日 さよならスイス、TGVで陸路パリへ

第6日

  ツェルマット = フィスプ(乗り換え)
  フィスプ = ベルン【市内観光】
  ベルン =バーゼル(乗り換え)
  バーゼル = パリ(泊)

=  鉄道
≒  登山鉄道・ケーブルカー
-  バス
→  ゴンドラ・ロープウェイ
~  歩き(ハイキング)



今日はツェルマットを離れ、ベルンの町に寄ってパリまでの行程です。

 スーツケースを持って駅へ。列車の中には荷物置き場のスペースがあるので、そこにおいておきます。まああまり危険は感じないのですが、一応ふたつのスーツケースを鍵付きのワイヤーでつなげておきました。
 Visp(フィスプ)で乗り換え。ホームに入って来たのは二階建てのインター・シティ列車。チューリッヒ空港駅からルツェルンまで乗ったのと同じタイプです。途中、遠くにベルナー・オーバーラントのユングフラウ、メンヒが見えました。それが白い山を見た最後。列車は10時54分にベルンに到着しました。



世界遺産 ベルンの町は落ち着きます 


 ベルンは、大きい都市です。スイスの首都ですからあたりまえなのでしょうが、チューリッヒを素通りしてルツェルン、グリンデルワルト、ツェルマットと来たものですから、とても都会に見えました。古い街並みを残す中に都会的雰囲気を持っている、かっこいい町です。


駅です


メインストリートをトラムが通ります
 


市内各所にある泉


時計台 毎時に仕掛けが動きます


 



川に囲まれた町です


大聖堂の祭壇です ステンドグラスがキレイ


 このほかアインシュタインの住んでいた家の前などを見て、都会っぽいスパゲティレストランでスパゲティとワイン(昼間にビール・ワインいくら飲んでもカミさんから怒られないのが旅行のいいところ)を注文しました。

 13時04分、バーゼル行の列車に乗りました。ベルン滞在時間は約2時間。あと1時間は最低必要です。お土産を買う時間もなかった。

 バーゼル駅でのパリ行TGVへの乗り換え時間は約35分。残ったスイスフランのコインでコーヒーを買いました。バーゼルはフランス・ドイツと国境を接する国際都市。この駅からパリ行やフランクフルト、ベルリン行きが出発します。

 



TGVに乗り込む


 TGVが入ってきました。このTGV9222はチューリッヒ発の列車。スイス国内にも乗り入れているんですね。チューリッヒからバーゼルまでノンストップです。私たちは2号車。これまでスイス国内の移動は2等でしたが、このパリ行きだけは乗っている時間も3時間と長いし、1等を予約しました。
 1等は飛行機のように新聞のサービスが回ってきたのち、飲み物と軽食のサービスが男性のアテンダントによって提供されます。この時のサンドイッチ類がとてもおいしかった。スイスの素朴さとは違う、洗練された複雑な味でした。しかもお替りはいかがと2回来ました。

 


 

 窓の外にはどこまでも平坦な、というか緩やかな曲線の農地が広がっており、窓から分かったのはトウモロコシぐらいですが、とても豊かさそうな感じでした。こういう農業生産力がないと巨大王権は生まれてきません。ヴェルサイユの装飾一つもこの畑から、に思えました。そして巨大王権のもとで発展するのが料理。先ほどのサンドイッチのおいしさと車窓からのフランスの大地を無理やり結びつけて考えてみました。
 窓越しに写真を撮りたかったのですが、なんせ車体もガラスも汚い。写真は無理です。

 私たちの後ろの席には、おばあちゃんと4歳ぐらいのお孫さんのご嬢ちゃん。この子がまたフランス人形みたいにキレイ。斜め前にはスーツを着こなした、これまたかなりの年配の女性が本を読んでいたのですが、その足元にはヨークシャーテリアがお利口にずっと伏せていました。これがまた絵になる。



パリに降り立つ


 途中2か所に停車して、17時40分ほぼ定刻、パリのリヨン駅(Paris Gare de Lyon)に到着しました。


 


 リヨン駅は大きいです。いくつものホールに分かれています。
 今はまず、わき目も振らずホテルです。ホテルの位置も歩いていく行き方も、Google Mapのストリートビューでシミュレーション済み。駅を出て、タクシー乗り場を横切って、小さな階段を降りて右。横断歩道を渡って右にまっすぐ100メートル。ノボテル・パリ・ガール・ド・リヨンです。
 スムーズに行くことができました。ただこの小さな階段を下りたあたりにホームレスさんがいて、またホテルまでの直線の歩道にも数人座っている者がいます。パリはスリが多いだの変に余計な情報を入れてしまったものだから、最初は緊張してしまいました。


リヨン駅外観


横断歩道付近


 

パリに飛びだす


 今日は木曜日。オルセー美術館もデパートも9時半までやっています。食事のことを考えれば美術館というわけにもいきません。ここはオペラ近くのデパートへGO!

 まず駅に戻ります。駅ですべきことは
  • ユーロを手に入れる
  • 地下鉄・バス共通の乗車券を4枚買う
  • 観光局でパリ・ミュージアムパスを買う
リヨン駅は大きいのですが、お目当てのものは意外にすぐ見つかりました。


光が入ってきて明るいです。それに掲示がデカイので見やすい

レストラン・トラン・ブルー ブルートレイン 由緒あるまた内装豪華なレストランだそうです

  • マネーチェンジャーで1万円両替。レートはすこぶる悪い。日本で両替すべし。
  • Ticket t+ も、まあすんなり購入。買い方・乗り方は実践編で
  • パリ観光局はこの日すでに営業終了。翌朝8時よりオープンを確認。



いきなりバスに乗り、オペラへ


 リヨン駅から20番または29番のバスがオペラを通ります。駅を出てその番号のバス停を探しているところにちょうど20番のバスが目の前を通り過ぎて少し先で停まりました。駆け足でバスに乗り、前の人と同じようにチケットを機械に差し込みました。



 乗れた!別に当たり前か。あとはバスティーユ広場、レピュブリック広場、サン・マルタン門と何かモニュメントが見つかるたびに地図をたどって「ここは何だ?」と楽しく市内観光していきました。



おおっ、あれがオペラ座か!


 30分ほどで到着。歩道にはカフェの椅子が並び、これぞパリという風景の中にたくさんの人。そして角を曲がると、ありました。本物のオペラは見たことないけど、映画の中によく出てくるオペラ座は知ってるぞ。バルコニー席から貴族やセレブがオペラグラスを手に優雅に観劇しているあそこだろ。完全におのぼりさん状態。



実は翌日に中を見に来ようと思っていたのですが、時間がなく断念。けっこう心残りです。

 



ギャラリー・ラファイエット


 日本人にはプランタンのほうが馴染みが深いと思うのだけれど、私はもちろんカミさんも銀座のプランタンになんて入ったことない。それに、「ギャラリー・ラファイエット」は何となく聞き覚えがある。???と思っていたら、カミさんが、「ギャラリー・ラファイエットってシンガポールにあったよね。私たちがシンガポールに住んでいたころできたよね。」う~ん、そのようなそうでないような。

 ま、歩いて近いほうのギャラリー・ラファイエットに行きました。エスカレーターをずーっと上がって行ったら屋上に出ました。オペラ座の後ろ側がすぐ近くに見え、また遮る高い建物がないので陽が傾きかけたパリがよく見えます。

 



 この日の夕食はギャラリーラファイエット内のビュッフェ。閉店近かったのでメインのメニューはビーフステーキのみ。1つだけ頼んでシェアしました。肉はおいしかったけどスジが多かった。店内まばらで日本人が多かったです。フロアに小さいネズミさんが出てきて日本人女性3人組をパニックに陥れていました。

 この後はデパート内とその周辺をお散歩。有名なステンドガラスの伝場を見上げ、外に出たらユニクロを発見してちょっと覗いてみたり。





 地下鉄14号線の通るマドレーヌ駅まで歩いてみることにしました。夜9時を回っているかと思います。さすがに暗くなってきました。



皇帝ってのはこのぐらいのオレ様加減でないと




塔の上に立つのはシーザーの姿でローマを睨むナポレオン
なんだか素敵。周囲にはホテルリッツが。


パルテノン神殿ならぬ教会。これもナポレオン様の命により
この形に。ナポレオンの自意識にむしろ好感。


  上の写真、ヴァンドーム広場に立つナポレオンの像にしても、下のマドレーヌ寺院にしても、やっぱりガイドブックでその歴史といわれを確認すれば、ますますパリは面白くなりますね。素晴らしい。ブルボン朝からフランス革命、ナポレオンまでの歴史を復習しよう。


帰りは地下鉄で帰りました。長い1日でした。